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執筆者の写真高橋宗真

開炉を楽しむ

更新日:2021年12月5日



今年も炉開きの季節。

真夏は猛暑とコロナの心配が続き、穏やかな秋は遠く感じましたが季節は巡って来ました。


棚は淡々斎好み「溜精棚(りゅうせいだな)」。左の丸窓が印象的でよく見ると柄杓(ひしゃく)の柄が藤蔓で組まれています。裏千家今日庵の茶室「溜精軒」の下地窓「杓の柄窓」からデザインされたものです。モダンな意匠ですね。


お点前は11月最後の日曜クラス。

薄茶の終わりに道具を棚に飾り、錦秋の取合わせです。(写真左上)

棗:出雲漆壺斎「雲錦」(雲は桜、錦は紅葉を意味します)

茶碗:京都平安窯紫雲「蔦の絵」、水指:京都西村徳泉「葡萄棚」


掛軸は炉開きに向けて「関 南北東西活路通ず」。

菓子は裏千家好み「ふのやき」(式亭)。利休の時代から名が伝えられ、質素に見えますが、砂糖と味噌がついて香ばしく美味しいです。


家の中庭の紅葉も鮮やかに色づき、今が見頃、無事に炉開きが迎えられたことを

静かに祝ってくれているようです。(写真下)



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