12月最後のお稽古が無事終わりました。
今年はコロナ禍で、新年1月から3月、夏の8~9月、お茶はお休みでした。
緊急事態宣言が解除された10月に再開、無事に稽古納めとなり、ほっとしています。
掛軸は「開門多落葉(門を開けば落葉多し)」。大徳寺黄梅院小林太玄書。
紅葉も終わり、モミジや銀杏の落ち葉が広がっていますね。
季節の風情だけでなく、禅語では「夜、雨音と思っていたが、朝、門を開けると落ち葉が一面にあり、実は落ち葉の音だったことを悟る。開門は悟りを開いた瞬間を表す」とされています。解釈が難しいですが、太い筆が印象的です。
お茶碗は今年の歌会御題「実」から「三柑の実」(美濃焼)。
令和3年を振り返り、来年の開運を祈願して年の瀬に使いました。
三柑の実は、桔(みかん)、柘榴(ざくろ)、桃(もも)のことで、桔は「金運」、柘榴は「健康運」、桃は「厄除け」を表しています。
棗は輪島塗「雪華」。漆黒に雪の結晶が映え、キラキラした雪景色のようです。
東京は今週、朝、最低気温-2.5°、45年ぶり、師走の氷点下。
お正月は穏やかな晴れの日が続きそうです。
皆様、お元気でよいお年をお迎え下さい。
Comments