「青丹よし、奈良の都は咲く花のにほふがごとく今盛りなり」。万葉集です。
奈良に行った友人からお菓子が届きました。奈良の銘菓「青丹よし」。
掛軸は「春風吹又生」(春風吹いて又生ず)。春風に草木が芽吹きます。
棚は「吉野棚」。丸窓から水指が見え、奥の障子が趣あります。
今日は皆さん、お着物で揃い、お茶は貴人点です。目上の方や地位のある方にお茶を出す時の点前で、床の間の前が貴人席になり、お茶碗は木地の台にのせています。
棗は「蕨(わらび)」川瀬表完(京都)作。
「青丹よし」は3月の銘、春を告げる干菓子ですね。
薄紫と抹茶色の緑の柔らかい和三盆が甘く、奈良の花が思い浮かびます。
雛の茶碗と棗の蕨にも春を感じます。
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