梅雨の時期に出会う紫陽花。今年も静かな彩りで茶室を飾ってくれます。
お茶は水が美しい季節の取り合わせです。
掛軸:「水上清々翠」(水上清々の翠)水面に草木が揺れる風景です。
棚:淡々斎好み「溜精棚(りゅうせいだな)」
棗:利休伝来写「笹」。螺鈿の露が光る、福井の塗師(佐々木麗峰)作。
水指:ガラス切箔。水が透けて涼しげです。
蓋置:加賀 唐金象嵌「桃」
茶碗:「傘の絵」前田瑞雲造
棚は柄杓(ひしゃく)の柄を使った丸窓から風炉が見え風情あります。
今日のお茶碗は特別な思い出の品。私が20代にお茶を習っていた先生の80才(傘寿祝)記念にいただいたものです。傘は上の広げた部分が八、柄が十を表しています。
先生は6月生まれ、この時、茶歴50年で引退。私は先生に入門して10年、初歩から始めて茶名まで取得しました。このお茶碗を見ると、いつも先生の姿が浮かび「きちんとやっていますか?」と言われているように思います。
これからも先生の教えと茶の心を大切に。
きっと、お稽古の皆さんにもお会いして喜んでいらっしゃると思います。
お菓子は七宝透かしの杉木地盆に夏の干菓子を🌿
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