高橋宗真 2022年11月6日秋の実り夏から秋へ季節が廻ります。 10月、お茶は風炉が終わる月で「名残」と言われます。 点前座の左にあった風炉は畳の中央に置かれ、「中置」になります。 秋晴れの清々しい日もあり、朝晩冷え込む、寒暖の差がある時期で 11月の開炉の前、お客様に火を近づけるという趣向ですね。...
高橋宗真 2022年7月7日傘の絵梅雨の時期に出会う紫陽花。今年も静かな彩りで茶室を飾ってくれます。 お茶は水が美しい季節の取り合わせです。 掛軸:「水上清々翠」(水上清々の翠)水面に草木が揺れる風景です。 棚:淡々斎好み「溜精棚(りゅうせいだな)」 棗:利休伝来写「笹」。螺鈿の露が光る、福井の塗師(佐々木...
高橋宗真 2022年6月1日香風初夏、風炉の季節です。 掛軸は「香風」、川崎大師住職の書。香風は花を吹く風で、この風であたりが香しくなるという意です。「香風は浄土の声」とされ、新緑の候、心清らかな時を感じます。 花は中庭に咲いたツツジと二ホンタンポポ。黄色いタンポポは日中開き、夕方、日暮れになると花を閉じ...