高橋宗真 2021年4月9日名残の桜今年1月から3月は緊急事態宣言でお茶はお休みでした。4月に入り、先週、3ヶ月ぶりにお茶を再開しました。例年、新年の初釜から厳冬の2月、3月は雛祭と各月のお茶が続きますが、今年は桜の初茶です。 色紙は川崎大師住職の書「香風」。香風は花を吹く風で古文に「浄土の声」とあります。...
高橋宗真 2021年1月5日2021初春新年おめでとうございます。 お正月、東京は快晴が続き、静かに過ごしています。 今年もよろしくお願い致します。 お茶碗は今年の御題「実」から「三柑の実」。美濃焼です。 三柑の実とは桃(もも)、桔(みかん)、柘榴(ざくろ)のことで、桔は「金運」、柘榴は「健康運」、桃は「厄除け」...
高橋宗真 2020年12月23日来年の無事を祈って今年も「無事」を掛ける時期になりました。 コロナ禍の厳しい年でしたが、健康に過ごせたことに感謝し、来年の無事を祈ります。 お点前は今年最後のお稽古の方々です。シックな色合いの着物で素敵です。 濃茶は備前の茶入れと黒楽茶碗の「森」。白い掛分けが霞む山々に見えます。...
高橋宗真 2020年11月28日茶正月🎍~炉開きいよいよ炉開き。11月はお茶の正月と言われます。 茶室を風炉から炉に変えて秋から春の季節を迎えます。 今年は3月半ばで炉を閉じて8か月ぶりの開炉。長い梅雨や猛暑が続き、いつもと違う年でした。今、大きな炉釜で湯の沸く音を聴くことができるのを嬉しく思います。 お道具の紹介...
高橋宗真 2020年11月17日中置🍂10月は風炉が最後になる「名残の月」。 お茶は5月から10月まで夏の季節として風炉を使い、通常、点前座の左に置きます。 10月も半ばを過ぎると秋も深まり、風炉を畳中央に置く「中置」の取合わせになります。お客様に火を近づけ、暖かさを感じていただく趣向です。...
高橋宗真 2020年10月12日御所籠 **茶箱からの創作今回は14世淡々斎(1893-1964)が創案された「御所籠」の点前を紹介します。 御所籠は御所で使われていた御用籠からデザインされたもので、茶箱を基本に新しい道具を組み合わせています。 お茶碗は2つ重ね、大津袋と呼ばれる袋で包みます。特徴は4枚の古帛紗で、それぞれ役割が決...
高橋宗真 2020年9月22日立礼 🎋テーブルを使って夏の終わり、残暑を避けてリビングで立礼をしました。 立礼は明治初め、新しい時代に向けて考案された点前で、「点茶盤」と呼ばれる道具を置く机と椅子のセットがあります。近年は立礼としてデザインされた種々の棚もあり、海外のお客様をはじめ、茶会で多くの方々が気軽にお茶を楽しむことがで...
高橋宗真 2020年8月11日朝顏の一輪暑い日が続く8月は朝顔の掛軸。涼しい朝の垣根に咲く紫や薄紅の花が思い浮かびます。 これは鎌倉に住むフランス人友人の書。「朝かほの一輪」、優しい筆です。 茶花は中庭のランタナ、小さな白い蕾から黄色の花が咲きピンクに変わります。...
高橋宗真 2020年7月22日夏の茶箱 ✨卯の花茶箱は裏千家11世玄々斎(1810-77)が創案されたもので、四季を表す「雪(冬)月(秋)花(春)」、「卯の花(夏)」があります。お茶道具はすべて箱に入り、点前も簡潔で近代的な印象です。湯は鉄瓶で沸かし、旅先や野点で一服を楽しむことができます。お菓子は「振出し」という小さな...
高橋宗真 2020年7月9日入梅 💧雨と露草6月は雨と水の季節。 梅雨に入るとブルーや淡いピンクの紫陽花が咲き、雨に揺れます。 雨音を聴きながら水を楽しむ季節の取り合わせを紹介します。 掛軸:「水上清々翠」緑の木々、青々とした草花が浮かぶ水辺の風景がイメージできます。...
高橋宗真 2020年6月11日ホームページ公開しました5月に新しいホームページを公開しました。いろいろな方に見ていただき、ありがとうございます。 トップページの茶室、掛軸は「日々是好日」。これからも好き日が続きますようにとの願いです。ブログは折々に「季節の取合わせ」や「茶会」など記事を書きたいと思っています。...